ごんの気持ちを叙述から考えます ~4年生国語~
1月28日(金)。4年生の国語の授業です。教材は名作『ごんぎつね』です。学習問題は『ごんは、栗や松茸を持っていっていることを 兵十に気付いてもらいたいという気持ちがあるのだろうか?』です。4年1組東っ子全員が『ある』と考えました。でも、大事なことは答えだけではなく、『理由』です。東っ子たちは、本文の叙述を根拠に、その理由を考えました。友達の意見を聞くことを通して、自分の考えが深まっていきます。*コロナ禍の交流は、席を離れず距離をとって行っています。
全体で深める様子
ごんの行動から、心情を読み取ります。
友達の意見を聞くことで発見が生まれます。
○以下、子どもたちの振り返りです(一部抜粋)。叙述をもとに、よく考えています。
☆わたしは、ごんは兵十に気付いてほしいという気持ちがあると思います。理由は、兵十がくりや松たけをくれているのは神様と間違っても、その明くる日も、ごんは兵十の家に持っていっているからです。
☆ごんは二人の後を付いていったということは、兵十と加助がごんの話をしていることに興味を持ったからだと思います。兵十のかげぼうしをふみふみ行ったので、きっちり聞こえるようにしたんだなとおもいました。そして、自分であることに気付いてほしいごんは、次の日からは、『どっさり きれいに置きました』とあるから、もっと置いて「ぼくだと気付いて!」と思っているし、『きれいに』ということは、ごんが気持ちを込めているのだと思いました。
☆わたしは「ある」と思う。兵十に仲間(ごん)がいることを知ってほしくて、くりをていねに置いているからです。でも、前に出ると、いたずらをしに来たとみられて殺されてしまうかもしれない。心の中では、やりたい、やれないで争っていると思う。(途中 略)自分はいじわるだけのきつねじゃないという全部の気持ちを伝えたかった。でも、やはり「不安」がまだ勝っているだけ。