8月29日(火)、今日から第2学期のスタートです。教室の黒板には先生たちからのメッセージが添えられ、子供たちが来るのを待ち構えているようでした。登校時刻には元気な子供たちの姿が見られ、どの子も手に手に夏休みの作品を抱え、思い出話に花を咲かせていました。
朝の活動は、第2学期始業式です。初めに児童代表から「2学期にがんばりたいこと」の言葉がありました。
「パワータイムで自分の経験を生かして全校ダンスに取り組むことができたので、2学期もいろいろなことに挑戦したい、小学校生活最後の運動で進んで動き、みんなを引っ張っていきたい、最高学年の姿を見せ、みんなから信頼されるようにしたい」と、目標に向かって頑張っていく決意が感じられる発表でした。
続いて、「校長先生のお話」がありました。「タイムマシーン」という題名で、”野球に打ち込むある少年のお話”についてのお話がありました。
校長先生のお話
少年野球最後の大会は、少年の”サヨナラエラー”で終わってしまいました。チームではお別れ会の時、6年生一人一人が話をすることになっています。他の子が活躍した思い出を話す中、少年は「自分のエラーで終わってしまって、ごめんなさい。タイムマシンがあったら、あの時にもどってやり直したいです。」とみんなに謝りました。その時、チームの監督が立ち上がってみんなにこう言いました。
「確かにあの試合は、君のエラーで終わってしまった。でも、その他の場面で、君が一生懸命に頑張ってきたことを私は知っている。今は悔しさと申し訳なさでいっぱいだろう。だけれども、”あのエラーがあったから、今がある。あのエラーがあってよかった”と心から思える日がきっと来る。だから、君にはタイムマシーンは必要ない。その日を信じて、進んでいって欲しい。」
少年と母親は涙を流し、”このチームでよかった。”と思ったそうです。そして今、少年は高校野球のチームに入り、力いっぱい取り組んでいるそうです。
2学期の始まりに皆さんに伝えたいこと、それは「失敗と成功への分かれ道はない。成功への一本道だけがある」ということです。高い目標があるからこそ失敗があります。でも、それは成功への大事な土台です。一生懸命やって失敗したことは、必ず次に生きてきます。失敗を恐れず、「すき・とくい・だいじ」を見つけ、新しいことに挑戦していってください。
校長先生のお話に耳を傾けていた子供たちは、それぞれの目標に向けて、思いを深めているようでした。