11月22日(水)、3年2組の子供たちが、「株式会社スンエン原木市場・プレカット工場」へ社会科見学に行きました。様々な種類の木の特質を生かした製品づくりや、島田の主要産業である木材加工がさらに発展していくためにどのような取り組みをしているかについて、お話してくださいました。
「原木市場」には、産地から伐りだしてきた原木がズラリと並べられていました。子供たちは、”東海特殊製紙”を見学して得た知識から「大井川の上流から伐りだしているのかな?」と予想を持ち、進んで質問して確かめていました。(実際は、裾野市・静岡市・島田市上流・川根等から運ばれているそうです。)「腐りにくくて防虫効果の高い檜は、家の土台に」「柔らかくて加工のしやすい杉は、天井や梁に」等、それぞれの木の特徴を生かして使われていることを知りました。
プレカット工場では、原木が加工される様子を見学しました。でこぼこした大きな丸太がきれいな長方形の柱にあっという間にカットされていく様子を見て、子供たちは驚いたり感心したりしていました。かんながけした木材からはすてきな香りがして、思わず「新しい家の匂いだ!」と声を上げていました。改めて木の良さを実感しているようでした。
見学を終えてから質問タイムでは、「一日にどれだけの木を切り出していますか?」「たくさんの木を切ってなくならないのですか?」等の質問が出されました。
工場の方のお話:「私たちは木を伐り出す仕事をしながら、必ず木を植える仕事をしています。それを続けているから、木がなくなることはありません。でも、木を植えてから家の柱になるまでに育つには、早くても60年から70年かかります。だから、ここにある木はみんなのおじいさん・おばあさんが生まれた頃や、もっと前に植えられた木です。自分たちが植えた木が家になるのを、おじいさんやおばあさんは見ることはできないかもしれません。でも、未来に生まれてくる子供たちのために植えてくれました。そして私たちも、未来に生まれてくる子供たちのために、今から木を植えています。」
島田市の主要産業である木材産業に深い意義があったことを知り、なんだか誇らしい様子の子供たちでした。